架空世界の歩き方。

声劇台本とか書き起こしとかいろいろ

Teacher

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A 永井 マコト 高校教諭 憎めない人
B 高野 あかり 生徒 元気な女子高生

 

[A車に乗っている。Bがドアガラスを叩く]
B.先生!永井先生

[Aがドアガラスを開ける]
A.ん?どうした?
B.忘れものです。教頭先生から預かってきました
A.お、ありがとなセンキュ……えっと
B.私は……
A.あ、ちょっと待って……一条。3年4組一条ナオミ
B.え?すっごーい!赴任して一週間でもう名前覚えてるんですか!?
A.まあな。そういうのも俺らの仕事のうちだし
B.じゃあもう全員!?完璧に?
A.いやぁ、もうカツカツよ。顔と名前だけで精一杯
B.でもすごい!
A.いやでも正直、かわいい子から順々に覚えていくっていうかさ
B.セクハラ?
A.あ、今のは撤回!やめろよお前、そうやって軽はずみでセクハラなんて言葉使うのはさ。こっちは生活懸かってるんだから!
B.じゃあ言わなきゃいいのに
A.まぁ…そうなんだけどさ
B.車乗せて!

[BがAの車に乗る]
A.あ!おい、ちょっと待てよ
B.ねぇ先生。アタシすんごく傷ついてるんですけど
A.え?
B.このまま車出してくれないと立ち直れないかも
A.おい、一条
B.あたし一条じゃないんですけど
A.え?マジ?
B.マジ、高野あかりです。はい生徒手
A.“2年3組高野あかり”……おい卑怯だぞ!
B.自分で勝手に間違えてセクハラ発言したんじゃん。ねぇ、車出して。傷ついた乙女は何するか分からんぞ
A.でも人に見られたら
B.じゃあ、しばらくうずくまってるから。ね
A.…じゃあ、送るだけだぞ!

[Aが車を走らせる]
B.そういうちょっと間抜けなトコ変わってないんだ。ほら、よく色違いの靴下はいたりしてたでしょ
A.…はは、意味わかんねぇよ
B.マコちゃんったら
A.はあ!?
B.お?動揺してる動揺してる
A.っていうかさ、親しき中にも礼儀ありって言って…
B.親しいのアタシたち?
A.ってかそれ以前に教師と生徒の関係でだな…
B.アタシ海が見たいな!
A.おい、先生の話聞けよ
B.わーい!マコちゃんと海までドライブだ!
A.やめろよ!そのマコちゃんって言うの
B.どして?
A.どうしてって…
B.昔好きだった人がそう呼んでたから?
A.え?
B.…分っかんないかなー。アタシの声、ママにそっくりなんだけど
A.ママ?
B.そうママ。旧姓は和泉アキコ、アタシのママ
A.……アキちゃん?アキちゃんの子供!?
B.びっくりした!?
A.え?あ、いや。それは…
B.ごまかさなくていいよ。ママの昔の日記全部見ちゃったから
A.お前、人の日記読むなんて良い趣味してるな
B.先生がママに送ったラブレターも挟まってた
A.ええー!マジで!?
B.結構ウケた
A.ハッ、昔の話だよ……えっと、23年前か
B.〈が、しかし!その23年後教師となった永井マコトの前にアキコの娘あかりが現れた!運命の歯車は再び動き出し、マコトは心の奥底に秘めた熱い思いを燃え上がらせるのだった!〉
A.は?なんだそれ?
B.そうなったらいいなーって!
A.アキちゃんの旦那さんっていうか、お前のお父さんに失礼だろ
B.パパはね、5年前に死んじゃった
A.あ……そうなんだ。ごめん
B.別に謝んなくてもいいよ
A.そっか。お前もアキちゃんもいろいろ大変だったんだな
B.まぁね。母一人子一人でなんとかやってきました
A.…そうか
B.でね!アタシはこう思うわけですよ、これはディスティニーだと!
A.いや、言葉の意味は分かるけど。はぁ!?
B.鈍いなあ。じゃあ単刀直入に言うと
A.おう
B.…先生!パパになって!
A.…はぁ!?
B.“はぁ!?”じゃないでしょ“はぁ!?”じゃ
A.…えぇ!?
B.ふざけないでよ!こっちは真剣なんだから
A.何が真剣だよ、無茶苦茶じゃねぇか
B.どーして!?だって先生まだ独身でしょ!
A.そりゃそうだけど
B.心配しなくても先生ならママを幸せにできるって。ううん、先生じゃなきゃダメだよ!
A.一人で突っ走んなよ。確かにお前のお母さんとは付き合ってたけど23年前…
B.あ、先生!海!海だよ!
A.だから人の話を聴けって
B.先生がママに告白したのも海だったんだって?
A.え?
B.〈アキちゃん。永井マコトはこの海に誓う、僕の永遠のマドンナだ!〉
A.んじゃそりゃ!
B.え?日記に書いてあったよ
A.23年前の俺は海にそんなこと誓ったのか
B.アタシも誓おうかな
A.え?

[B車のドアミラーを開ける]
B.“アタシ、高野あかりはこの海に誓います!永井マコトをパパにすることをー!
A.はぁ!?なんじゃそりゃ!?
B.で、会ってくれるよね!?
A.…いや。無理
B.何で!?どうして!?ねぇ先生!
A.何でって、あったりまえだろ!
B.何でアタシのママと会いたくないの!?
A.会いたくないとは言ってないよ、ただ会えないよって言ってるんだよ
B.同じだよ
A.ニュアンスが違うんだよ
B.先生のいくじなし!
A.“そうだす、アタスがいくじなすです”
B.へぇー怖いんだ。昔の恋人に会うのが
A.…そうかもね
B.ん゛ん゛ー!
A.なんだよ
B.こんなにお願いしてるのにダメなの?
A.ダメっていうかさ
B.先生、そんなにママと気まずい別れ方したの?
A.いや、サッパリ綺麗なもんよ。日記にも書いてあったんじゃない?
B.先生の事は最後に一言“バーカ”って書いてあった
A.ショッキーン
B.嘘だよ
A.なんだ嘘かよ
B.ママはね、先生が何考えてんだか分かんなくなっちゃったんだって。だから一緒にいるのすごく寂しかったって
A.まぁあの頃は…自分のことでいっぱいいっぱいだったから
B.なるほど。あの時君は若かったってことですね
A.当り前よ、付き合ってたの17の頃だし
B.だから!今こそラブチャンスなんでしょ!
A.ラブチャンス?
B.23年の年月を経て、酸いも甘いも知って、昔恋人だった男と女がまた再び出会うってそういうこっちゃろうな。先生
A.んふふ。似てる似てる
B.物真似じゃない!
A.分かった。なんとなくだけど分かったよ。会わない方がいいって思う理由
B.そんな事わかんなくてよろしい!
A.まぁまぁ聞けよ…あのさ、23年前の話なんだよ、お前のママと恋人同士だったのは
B.それは知ってるってば
A.うん。そんな昔の話なんだ。俺はお前の高校に偶然赴任してきて…うーん、お前の感じてる23年間と俺の感じてる23年間は全く別のものなんだよ。わかるか?
B.わかんない
A.俺は23年間一日一日を生きてきたんだ。お前のママ以外の女の人とも恋をしてきたし、お前のママだって色んな人とお付き合いしてきてお前を産んだんだ
B.だから何!
A.お前は俺が過去からワープしてきたみたいに思ってるけど、お互いに違う23年間を経験してきてるんだよ。だからアキちゃんと実際会っても何も感じないし何も起こらないよ。だったら初めから会わない方がいいだろ
B.ん゛ん゛~
A.高野は困ると唸るんだな
B.ん゛わぁー!もう!
A.なんだ
B.ネチネチネチネチ、妙な言い訳しちゃって何それ!? どうせ何も感じないなら会ってみればいいじゃない!何か起こるのが怖いから会わないんでしょ!結局23年前のことも先生は消化できてないってことだよ!
A.…そうだな
B.ん?
A.ホント言うとよくわからないんだ
B.先生
A.だって、声だけ聴いてるとあの頃のアキちゃんが隣にいるみたいでさ……はぁーそういえばアキちゃんもよく怒鳴ってなぁ。怒鳴り方までそっくりだもんな。でもそれは俺の思い出だからさ
B.ママは…先生にとっていい思い出?
A.もちろん
B.先生、思い出ってどっかに置いてくるものなの?いつも一緒にいるものじゃないの?先生とママが23年間離れてたからってそんなの全然関係ないと思うよ
A.そうかぁー?
B.そうだって
A.んー……やっぱわかんねぇな
B.だから!とりあえず会ってみればいいんだよ
A.え?
B.頭の中だけで考えてもわかんない事はわかんないんだから、ママと会ってから答えを出せばいいの。今でも好きか、残念だけどそうじゃないか…
A.…23年かぁ、アキちゃんもオバサンになってんだろうな
B.何それ、アタシのママだよ! で、会ってくれる?
A.…そのうちな
B.では! レストラン“マーガレット”に向かってください!
A.なんで?
B.実はもうセッティングは完了しているのです! 今日ママはレストランで一人、先生が来るのを待っているんです!
A.へぇ?聞いてねぇよ
B.だから今言ったでしょ!
A.だったらもう少し良い恰好したのに、こんなヨレヨレのシャツじゃなくてさ
B.先生ひょっとしてノリノリ?
A.そうじゃないけどさ
B.車止めて
A.ん?
B.アタシは一人で帰るから
A.え?一緒じゃないの?
B.そんな野暮な事はしないって。あとは若いお二人で
A.何言ってんだよ
B.ほらほら先生、ママが待ってる! 早く行かなくちゃ、じゃあね!

[B車から降りる]
B.…行っちゃった。ごめんね先生。アタシ、先生の事騙しちゃったね…

 

翌日

[BがAのドアミラーを叩く]
B.先生、永井先生。無視しないでよ!
A.俺はもう用無しなんじゃねぇの
B.は?何その言い方
A.何考えてるか知らねぇけど、大人を揶揄うのもいい加減にしろよ
B.アタシ先生の事は騙したけど揶揄ってなんか無いよ。真剣に騙したんだもん
A.何だそれ。どっちにしろ最悪だよ
B.ん゛ん゛~
A.唸ってもダメだよ
B.ん゛ん゛…っ

[B唸りながら泣く]
A.まさか泣いてんのか?…ったくマジで最悪だな。とにかく車乗れよ、駅まで送るから

[B車に乗る]
B.うっ…グスっ
A.あーもう!もういいよ!
B.ん゛ん゛~! よくないよ! 全然よくないよ!
A.なんだよ、泣いてたんじゃないのかよ
B.先生! なにやってんの!? 何で逃げてきちゃったの!?この弱虫!へっぴり腰!
A.何で俺が怒られなくちゃならねぇんだよ!怒りたいのは俺の方だぞ!俺がどんだけ恥かいたか分かってんのか!
B.そんなの興味ない
A.いいか?お前のママには、アキちゃんには中川さんって人がいるじゃないか。しかももうすぐ結婚予定の
B.だから何?
A.大恥かいたじゃねぇか。アキちゃんとしばらく話してたら中川さんが来て、一歩間違えたら修羅場になってたよ。ホント中川さんがいい人で良かったよ
B.修羅場になればよかったのに
A.あのな…
B.だって中川さんキライだもん
A.あんな温厚でいい人なんて居ないぞ
B.だからキライなの
A.あ?何だそれ?そこら辺のろくでなしより、あんな優しい人が新しいお父さんでよかったじゃねぇか
B.ちっともよくないよ
A.何でだよ
B.よくないからよくないの!
A.答えになってねぇよ
B.…先生、アタシ…よく嘘つくんだ
A.知ってるよ
B.先生の事は騙したり揶揄ったりしてるだけだよ
A.少しは申し訳なさそうに言えよ
B.アタシはね、自分に嘘をつくの
A.はい?
B.本当は好きじゃないよ、そんなこそ。だけどいつの間にか癖になっちゃって。嘘つかないとママが悲しそうな顔するから。“寂しくないよ、大変じゃないよ、全然大丈夫だよ”って。そう言ってあげるとママが安心するでしょ
A.…はぁー
B.アタシねこう見えても料理作るの上手いんだ、12の頃から台所任されてたし。でもママが“もうやらなくていいよ”って言うの“中川さんと結婚したら仕事辞める”って、“今まで大変な思いさせてごめんね”って何で謝るの!
A.それはさぁ…
B.それ聞いたらなんか凄く、嫌になっちゃった。上手く言えないけど、アタシが頑張ってきたのも何か…ああもう!全部ヤダなって!
A.それで俺が割り込んできて、アキちゃんの結婚をぶち壊せばいいって思ったのか
B.だって!二人でもうまくやってたもん。これからもママと二人でうまくやっていけるもん!
A.別に中川さんが人間としてどうのって訳じゃないんだな?
B.でもキライなの
A.それはママを取られるって思ってるからだろ
B.そうだよ!ガキ臭いでしょ!
A.ガキ臭いっていうか…ガキだな!子どものするワガママと一緒だよ
B.少しは慰めてよ!
A.はは……まぁ、分かる範囲のワガママではあるけどな
B.え?
A.出来の良いガキだよ、お前は。すぐ嘘つくからムカつくけど
B.はい?どっちなのよ
A.お前さ、最近家に帰ってないんだってな
B.何で知ってるの?
A.アキちゃんから聞いたよ
B.ふーん
A心配してたぞ
B.おばあちゃん家に居るって知ってるくせに
A.それでも心配なんだよ親は
B.じゃあ、帰ろうかな
A.そうしろよ
B.先生、ありがとう。生意気なアタシに付き合ってくれて
A.ガキの癖に塩らしい事いうなよ
B.先生ならホントのパパにしてあげてもよかったな
A.そりゃどうも
B.ダメだって分かってたけどね。これがもう最後の抵抗
A.そっか
B.ね、先生。中川さんっていい人だったでしょ
A.いや……すっげえいい人!
B.あの人の事…いつかパパって呼べる日が来るのかな?
A.俺なら今すぐにでも呼ぶね
B.なんでじゃ!
A.…ほら、駅着いたぞ
B.ありがとね先生。また学校で
A.おう

[B車を降りた後、電話を掛ける]
Bもしもしママ?…今日帰るから。うん。…あのねママ!アタシ買ってほしいワンピースがあるの、綺麗な薄いグリーンのワンピース。ママの結婚式にそのワンピース着ようかなって


[結婚式後にて]

B.先生! 先生どこ行くの!? 二次会は?
A.あぁ、いいよ。このまま帰る
B.何か用でもあるの?
A.いやぁ、そういうワケでもないけどさ
B.じゃあドライブしようよ! 先生、どっか連れてって!
A.え? 花嫁の娘が消えたらマズイだろぉ
B.いいのいいの! 居たってお邪魔なだけなんだし、車乗るよー!
A.ったく
[二人とも車に乗る]
B.……あ"~! 親の結婚式は疲れるな~! 肩凝った~!
A.どこ行く?
B.えーっとね、あ!
A.海!……だろ
B.そう! 海がいいな! 海が見たい! そう言えば、先生に初めて会った日も海行ったね
A.あの時は変なギャルだなって思ったけどさ……あ、今でもそうか!
B.ギャルは止めてよセクハラ教師!
A.あ、ブーケ取ったんだ
B.えへへ、いいでしょ
A.しかしまぁ、いい結婚式だったな
B.うん
A.お前が勧めたんだって? 教会での結婚式
B.ママはね、今更バージンロードなんてって言ってたけど。パパの時は白無垢でウェディングドレス着れなかったって聞いたことあったから
A.ははっ、さすがに中川さんも恥ずかしそうだったけどな
B.あ
A.何?
B.後ろに花束があるじゃん
A.あぁ
B.渡すの忘れちゃったの?
A.いいや……渡すのヤメたんだ
B.何で?
A.……なんとなく
B.……可愛いチューリップ
A.黄色いチューリップ、アキちゃん好きだったんだ。初めてのデートの時プレゼントしたんだよ。一本だけだったけど、アキちゃんすっげぇ喜んでくれてさ
B.だから渡せなかったんだ
A.アキちゃんは覚えてないけど知れないけど、ちょっと意味深かなぁって思ってさ
B.考えすぎだよ
A.せっかくの結婚式にこんな花束で気まずくなっちゃ、なんだしさ
B.23年前、先生とママはちゃんと恋してたんだね
A.……ま! そういうこっちゃな!
B.……ごめんね
A.何だよ、何謝ってんだよ
B.先生の大切な思い出を利用しようとして……
A.ん? そりゃもういいよ
B.ホントに!?
A.ああ
B.もう怒ってない?
A.うん
B.……お人よし
A.怒るぞこの野郎
B.ふふ……何か悔しいなぁ。アタシがいくら頑張ってもママにあんな顔させてあげられないのに、中川さんにはそれが出来ちゃうんだもんなぁ……でも、ママが幸せなら、まぁいっか
A.分かってないなぁお前は
B.え?
A.アキちゃんの幸せは、まずお前が居ることが前提条件なんだよ。それに対して中川さんは……まぁ、言い方悪いかもしれないけど、付加条件って感じだな。例えるなら高野が牛丼で中川さんは七味ってトコかな
B.ふふ、変な例え
A.へへっ
B.……先生。私、もう自分に嘘付くのヤメる
A.そうか。良い心掛けだ
B.だからホントはまだ少し……ううん、やっぱ言わないでおく
A.ふんっ……お、潮の匂いだ
B.わぁ、ホントだ。海見えてきたね
[夜の砂浜にて]
[高野が海ではしゃいでいる]
B.うわぁ! 冷たーい! あははは
A.おい、服濡れるぞ
B.いーじゃん! そのほうが嬉しいでしょ! セクハラ教師としてはさ!
A.バカ! 帰りも俺の車で帰るつもりなんだろ? 俺の車が汚れるって言ってんだよ!
B.神経質だなぁー! うらぁ!
[高野が永井に海水をかける]
A.うわっ! おい! こっちにかけるなよぉ!
B.ねぇ先生! このブーケと花束、一緒に海に流そうよ!
A.え?
B.なんていうか……ちょっとした儀式?
A.儀式? それはえっと、何の儀式?
B.だからぁ! ちょっとした儀式!
A.ふーん
B.ほら、先生花束持って! いい? 「いっせーのせ」で海に投げよ!
A.ヤダよ
B.なによー! 恥ずかしがってんの!?
A.別に! やるならせめて掛け声変えろよ
B.何に?
A.わかんないけど、チャーシューメンとかさ
B.わかった! いくよ!
A.いいのかよ!
B.チャー! シュー! メン!
A.あ、クソ! チャーシューメン
B.……流れてくねー。先生
A.ん? あぁ。戻ったりしてるけど、ちゃんと流れていくんだな
B.……そだね
A.なんかお前、嬉しそうだな
B.別にー
A.そうか
B.あ! 知ってるー? 音楽の山本先生、先生にちょっと気があるみたいよ
A.え!? マジで!?
B.そう! どうする?
A.……あ! どうせまた揶揄ってるんだろ
B.もう嘘付かないってば!
A.……ホントかよ
B.ホントだって!